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資料室
真の先生がいないということは、学生たちのロールモデルがいないということと同じです。つまり見て聞いて比較できる人がいないという意味です。
自己を形成していくときは、良いものだけが必要なのではありません。
悪いものを解決することで、あるいは克服することで良いものにつくっていき、
すでに良いものはそのまま受け入れながら自己をつくっていきます。
しかし片方に偏ると問題が発生します。
最近は真の先生が減っています。
学校には知識を教える先生はたくさんいますが、真の先生がいないことで子どもたちは、自分たち同士で自己をつくっていきます。
自己をつくるときには先生に怒られたりもしながら健康な方向へと正していくことも重要です。
先生の保護の下で、色々な試行錯誤をとおして子どもたちが正しく判断して健康な自己をつくっていけるようにサポートしてあげないといけません。
真の先生がいないということは、学生たち同士で自己をつくっていくという意味ですが、
そのために多くの経験もできずに、同じ年齢代に関する自己だけが形成されます。
これから生きていく上で必要なものの多くを学べないという意味です。
そのために、真の先生がいない学校の子どもたちには未来もありません。
現在は勉強ができる優秀な子かも知れませんが、
未来の観点から見たときには、自己実現をするときに多くの問題にぶつかることになります。
新しい何をするときに、不安だったり怖かったりと多くの困難を経験するのです。
新しいものに抵抗が強い人もたくさんいますが、
成長過程で真の先生がおらず勉強だけをしてきた子たちが成人になったときにそのような現象が現われます。
これは成人になったあと社会に出たときにはじめて失敗をとおして学んでいかなければならないという意味ですが、
成人になっての試行錯誤はその代償がとても大きいものです。
自己実現をするときは責任が伴うために、試行錯誤に対する責任を負い、代償を払わなければなりません。
そのためにできるだけ、青少年の時期に親と学校の保護を受けながら多くの試行錯誤をすることが重要です。
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